エムジーシー
みなさま、突然ですが
10/15(日)
は何の日かご存じでしょうか?
それは
マラソン グランドチャンピオンシップ (MGC)が開催される日です!!
_人人人人人_
> M G C <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
1. MGCとは
端的に言いますと、2024年パリ五輪のマラソン代表選考レースです。
- 開催日: 2023年10月15日(日)
- スタート時間: 午前8時 (男子)
- 会場: 東京
パリ五輪のマラソン代表枠は3人(男女とも)なのですが、そのうちの2人の代表がこのMCGにより内定します。詳細は後述。
2. MGCへの経緯
MGCによるマラソン代表選考が始まったのは前回の 2020東京五輪 からで、例えば それ以前 の 2016年リオ五輪 の選考は以下のようになっておりました。
- 選考競技会
- 内定条件
- ①世界選手権マラソン 8 位以内入賞者で、日本選手最上位者各 1 名を内定
- 残り2名は、選考競技会②~④において日本人 3 位以内の競技者から、各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された競技者を内定
どうでしょうか、これ。つまりは世界選手権による内定を除きますと、選考レース3大会の結果から、総合的に勘案して 2名 を決めるわけであります。場合によっては選考大会で優勝しても、総合的に勘案されて 内定しなかったりする。
そんなわけで、上記選考方法に関しましては、例えば以下のような異論がありました。
- マラソンは夏と冬でまったく異なる環境になるので、冬のレースを夏場の五輪の選考会にするのはおかしい
- 2名の内定者を決めるのに、選考レースが3大会あるのはおかしい
- 「総合的に勘案」した結果の納得感が乏しい
ということで、上記の問題を改善するため、夏場に近い季節に、1回の大会で、順位による明確な代表選考をするという形で行われることになったのがMGCであります。
3. MGCによる代表選考
以下がパリ五輪 マラソン代表 選考基準になります。
残り1枠 の部分が若干ややこしいのですが、要は以下です。
上記設定記録に関してなのですが、2:05:28 という記録は 前日本記録以上でして、これを突破するのは超絶困難なのが現状です。(現状、これ以上の記録を出しているのは日本記録保持者の鈴木健吾選手のみ)
なので上記 設定記録突破が非常に難しい以上、MGC で なんとか3位までに入るというのが、現実的な パリ五輪マラソン代表となる条件であります。
(ただし もともと力のある鈴木選手や大迫傑選手であれば、MGCでミスって3位までに入れなかったとしても、その後 設定記録突破できる可能性もあり。とはいえ決して簡単ではない。)
ということで MGCの順位に関しましては、以下のように言えると思います。
1位 ≒ 2位 >> 3位 >> (越えられない壁) >> 4位以下
2位 と 3位 は非常に大きな差があります。そして 3位 と 4位以下 には、さらなる大きな差があります。
- 2位までなら即内定
- 3位だと、その後のレース結果次第
- 4位以下だと、その後のレースで2:05:28を突破する必要有
4. 前回のレース
- 日時:2019年9月15日
- 気温・湿度:
- スタート時 26.5℃・63%
- フィニッシュ時 28.8℃・61%
レース内容なのですが、以下のような要素が重なり、非常に独特なものとなりました。(めちゃアツいレースだった)
1位から3位は以下の通りでした。
暑さに強く、かつラストスパートが強かった中村選手が優勝。
前評判でトップだった大迫選手は、設楽選手の大逃げによってペースを乱され、またスパート力も中村選手に及ばなかったため、まさかの3位でした。(その後 東京マラソンで当時日本記録を叩き出し、代表内定)
5. 今回のレース
今回のレースなのですが、10月開催ということで前回よりは気温が低め。おそらく20℃程度でしょうか。また設楽選手のようなトリッキーなレースをする選手はいなそう(?)なので、前回ほどの特殊なレースにはならなそう(?)かと考えております。男子は67名とのこと。
勝手に注目している選手:
実力者たち
こちらも注目
ワンチャン行けるか?
- 佐藤悠基(SGホールディングス)
- 神野大地(セルソース)
- 下田裕太(GMO)
- 西山和弥(トヨタ自動車)
レジェンド
- 川内優輝(AD損保)
6. MGCの面白さ
MGCは前述の通り、1-3位と 4位以下で天と地ほどの差があります。ということでみんあ 3位以内を目指して死闘するというのが、まず1つ面白いところ。
また国内トップ選手が勢揃いするため、レースの見ごたえがあります。
さらにはそういったトップ選手たち全員がワンチャンスを狙ってくる、また実力が比較的下位の選手はどこかで仕掛けないと勝負できないといった状況から、どこで何が起こるか分からない展開の読めなさもレースを面白くします。
そして他の大会と違ってケニア人等の外国人選手がおらず、かつペースメーカーもいないことから、タイムは度外視した純粋な勝負のレースというのも面白い部分かと思います。
まとめますとMGCの面白さは以下のようになるかと思います。
- 国内トップ選手が勢揃いし、
- 全員が五輪代表内定のワンチャンスを狙って、
- タイムを度外視した純粋な勝負レースを行い、
- 1-3位を目指して死闘を繰り広げる
ちなみに大迫傑選手は、少なくとも3位以内には入るのではないでしょうか。大迫選手は実力もさることながら、その調整能力や、数々のレースで培ったレース運びも熟練しているので、大崩れすることは無いと思います。気温もそれほど高くなさそうですし。
ただしラストスパートはあまり強くないんで、最後まで集団でもつれた場合、もしくは前回の設楽選手のようにレース展開を完全にぶっ壊す人がいますと、まったく違った結果になるかもしれません。
MGC楽しみ
\(^o^)/